Androidのアプリ内ブラウザ”WebView”の進化版”Custom Tabs”が存在した
概要
アプリ内ブラウザ”WebView”
cordova (Phonegap)で簡単なスマホアプリを作ったことがあるのですが、cordovaはアプリ内ブラウザを使用するので、動作が遅かったり、サポート状態が古いので一般的なブラウザとは違う表示になったりといろいろと問題があります。
そして、Feedlyを使うことが多いですがこれもアプリ内ブラウザを使用するので、問題があったりするのです。ニュースサイト等でTwitterの埋め込みをしていても正常に表示されないのも困ります。
WebViewを高速化する方法とかないのかなって調べてみるとITmediaのニュース「Android版Chrome 45、WebViewに代わるCustom Tabsでアプリからのページ読み込みが高速化」を発見!
Chrome Custom Tabs
記事によると、”Custom Tabs“は2015年5月29日に開催された「Google I/O 2015」で発表された機能。”WebView”よりも2倍高速でアプリへの統合も容易だそうです。
“Custom Tabs”はChromeと同じセキュリティ機能が実装されており、Android版ChromeでログインしているWEBサイトがあれば、”Custom Tabs”でもログインした状態になっているという。Chromeのパスワード保存や動機などの機能も”Custom Tabs”で使用可能!
既にFeedly、Medium、The Guradian、Tumblr、Twitterなどのアプリは”Custom Tabs”に対応しているようだ。
正式名称は、Chrome Custom Tabsだそうです。
これは朗報です。まったく知りませんでした。アプリ内ブラウザが速くなります!調べてみるとFeedlyはバージョン29から対応しているそうです。長年アップデートしていなかったFeedlyをアップデートしてみた。
おお!これは結構速くなった…ような気がします!ですが、Twitter埋め込みは正常には表示されないようですね。
WebViewはアップデートできなかったが…
標準搭載されているWebViewは、アップデートなどできません。AndroidOS毎にWebViewのバージョンがあり、WebViewに不具合があってもAndroidOSのバージョンを変えなければ不具合はそのままということなのです。ですので、今まで開発者はやりにくい状況で開発してきたわけです。
ですが、Chrome Custom Tabsが登場しました。しかも、Android 5.0からWebViewがOSから切り離され、アップデートも可能になっている。これは非常に嬉しいです。
Androidバージョンシェア
Googleが公開した統計情報によると…
- Android 4.2 11.7%
- Android 4.4 35.5%
- Android 5.0 17.0%
- Android 5.1 17.1%
- Android 6.0 1.2%
まだまだ4.2/4.4を使用しているユーザーは多いです。ですので、アプリにはChrome Custom Tabsを導入する方がいいでしょう。
cordova (Phonegap) のCustom Tabs対応は?
cordova (Phonegap) を使わなければアプリを作れない私は、cordovaがCustom Tabsに対応していなければ意味がありません。
ですが、今のところCustom Tabsを使う方法はなさそうです。「cordova Custom Tabs」「Phonegap Custom Tabs」で検索しても情報がまったく出てきませんでした。
Google Playの自動更新を無効にしているのに、Chromeが自動アップデートされたことがありましたが、おそらくCustom Tabsためのアップデートだったんでしょうね。今後は、Chromeも定期的にアップデートをした方がよさそうです。